PC-Transer活用法
翻訳メモリ機能の使い方(2)
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翻訳メモリ機能は、対訳データの蓄積が多いほど役に立ちます。今回は、PC-Transerで翻訳した対訳データを翻訳メモリに一括登録する方法と、原文と訳文のファイルがすでにある場合に、そのデータを対訳形式にして一括登録する方法を説明します。


●翻訳メモリの一括登録

 前回は、PC-Transer V10の翻訳メモリ登録の方法として、対訳エディタから「翻訳メモリ画面」を開いて、1件ずつ登録する方法を説明しましたが、翻訳メモリはユーザ辞書のように一括登録することができます。
 一括登録するには、テキスト形式の対訳ファイルを用意する必要があります。そのためには、対訳エディタで完成させた翻訳を保存する際に「ファイル」メニューから「テキスト出力」をクリックします(図1)。

[図1] 対訳エディタの「ファイル」メニュー
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 テキスト出力画面が表示されたら、「用途」を「対訳ファイル」にします。ファイルの拡張子が.outになったのを確認して「保存」をクリックします(図2)。

[図2] 「テキスト出力」画面
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 対訳ファイルが準備できたら翻訳メモリに登録してみましょう。対訳エディタ画面の「翻訳メモリ」ボタンをクリックして「翻訳メモリ」画面を開き、さらに「ファイル」メニューから「インポート」をクリックします(図3)。

[図3] 「翻訳メモリ」画面の「ファイル」メニュー
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 「インポート―ファイル指定」画面が開くのでインポート元、インポート先のフィル名を指定します。インポート先のファイル名に既存のメモリファイルを指定するとそのファイルに追加されます、新規の名前を指定すると新しいメモリファイルが作成されます。「OK」をクリックすると処理が始まります。途中で同じ文があると「上書き確認」画面が表示され、上書きか、スキップか選択できます。処理が終わるとインポート件数が表示されます(図4)。

[図4] 「翻訳メモリ」のインポート
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 インポートした翻訳メモリを使用するには、「翻訳メモリ」画面の「設定」メニューで翻訳メモリの追加をする必要があります。


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