今度は動詞の登録を行います。ツールバーの「登録」ボタンをクリックして「辞書登録」画面を開きました。見出し語に「take」、訳語に「奪取する」と入れて品詞を「動詞」にすると自動的に活用形が入力されました。ここで、「パターン」の三角ボタンをクリックしてリストから「動詞+目的語」を選択します（図5）。

<図5>
【拡大】

　すると、目的語の意味素性を指定できるようになりますので、「追加...」の三角ボタンをクリックして「建造物」を選択します（図6）。最後に「登録」ボタンをクリックします。

<図6>

　さて、それでは早速ユーザ辞書の効果を見てみましょう。「翻訳」ボタンをクリックすると、「アメリカ軍は、都市を奪取した。」と意図した通りに訳出されました。

<図7>
【拡大】

　動詞の詳細登録では、この他にもさまざまなパターンを登録できます。特に前置詞を伴う動詞句の登録では、前置詞の指定だけでなくその目的語の意味素性も指定できるので、丁寧に登録して行けば翻訳精度がかなり高まるでしょう。