翻訳ソフト実践ワークショップ
第2回 辞書機能 【演習】

標準辞書フォーマットへの変換

標準辞書フォーマット(UPF:Universal PlatForm)については、アジア太平洋機械翻訳協会のホームページに詳しい説明があります(http://www.aamt.info/japanese/upf.htm)。記述仕様書 発表論文なども掲載されていますので、興味のある方はご覧ください。

UPF辞書のダウンロード

先ず、UPF辞書とはどんな形式なのか見てみましょう。
サンプルの辞書がアジア太平洋機械翻訳協会のホームページで公開されていますのでダウンロードしましょう(http://www.aamt.info/japanese/upf/upf_get.html)。(図1)
英日、日英の「ビジネス辞書」(それぞれ約2万語)がダウンロードできます。
(図1)
ダウンロードしたファイルは圧縮されていますので先ず解凍してください。解凍するとそれぞれ5つのファイルになります。
試しにその一つをエディタで開いて見ましょう。(図2)
テキスト形式ですがSGML風のタグがついているのが分かります。
(図2)
それでは、この標準辞書をPC-Transerのユーザ辞書ソースに変換しましょう。

UPコンバータ の使い方

標準辞書をPC-Transerのユーザ辞書ソースに変換するには「UPコンバータ」を使用します。
「UPコンバータ」を起動するには、「スタート」メニュー→「すべてのプログラム」→「Cross Language」→「PC-Transer V10」→「ツール」と辿り、英日なら「UPコンバータ EJ」を、日英なら
「UPコンバータ JE」をクリックします。(図3)
(図3)

「UPコンバータ EJ」を起動しました。
入力ファイルの「参照」ボタンをクリックすると「ファイルを開く」ウインドウが開くのでUP辞書のファイルを選択して「開く」ボタンをクリックします。(図4)
(図4)

次に出力ファイルを入力します。デフォルトで「入力ファイル名+.opt」というファイル名が入るので、そのままでも結構です。
準備ができたら「実行」をクリックして変換します。(図5)
(図5)
変換されたユーザ辞書ソース・ファイルをエディタで開いて見ました。(図6)
PC-Transerで使用するにはこのファイルをユーザ辞書に一括登録します。
(図6)

対訳辞書エディタについて

アジア太平洋機械翻訳協会のホームページでは標準辞書を作成・編集するための対訳辞書エディタも公開されています。
拡張版を起動して見ました。(図7)
辞書の詳細情報としてこのような項目が標準化されますが、各社の翻訳ソフトでこのすべてをサポートしているとは限りません。PC-Transerも対訳の他に見出しの活用、品詞などの基本情報のみに対応しています。
(図7)

月刊『eとらんす』 2003年12月号連動  Copyright© 2003 Babel K.K. All Rights Reserved.