第1回 |
言語文化、時代を超えた理解手段としての翻訳と註釈の存在
(講座全体の構成の説明) |
第2回 |
ユダヤ教の「トーラー」の注釈史 1) ユダヤ史概説 2)「トーラー」の注釈としての「ミシュナ」と「タルムード」 |
第3回 |
仏典の翻訳史
1) 仏教の歴史 2) 日本における仏教
3) 鳩摩羅什 4) 玄奘三蔵 5) 「般若心経」の翻訳比較 |
第4回 |
ヒンズー教経典をめぐる帝国主義と翻訳 1) 白人至上主義の存在 2) イギリス帝国主義とインド 3) 「リグ・ヴェーダ」をめぐるイギリス人とインド人の英語訳の相違とその原因 |
第5回 |
「新約聖書」の翻訳史 1) キリスト教と「新約聖書」の歴史 2) ヒエロニムスとラテン語訳 3) ヨーロッパ諸言語への翻訳史(チェコ、ドイツ、イギリス) |
第6回 |
ハプスブルク帝国における言語と民族問題 1) 「民族主義」という言葉の意味 2) 19世紀のハプスブルク帝国 3) チェコ人に対するドイツ化政策とチェコ語文化の復活 4)
ターフェとバデーニの「言語令」 |
第7回 |
国際法と国際機関の発展
1) 国際法の父グロティウス 2) 第1次世界大戦と国際連盟 3) 第2次世界大戦と国際連合 |
第8回 |
日本の外交と翻訳の歴史 1) 国際語としての漢文と漢文教育 2) 徳川幕府と李氏朝鮮の外交文書の改竄事件 3) 開国と近代外交のはじまりとしての「日米和親条約」 4)
戦後外交のはじまりとしての「サンフランシスコ講和条約」 |
第9回 |
「論語」の注釈史 1) 儒教の歴史と「論語」の理念 2) 古註(論語集解)と新註(論語集註)の比較 |
第10回 |
日本の西洋文化研究史 1) イエズス会とキリシタン版 2) 鎖国と出島のオランダ商館 3) 「解体新書」の翻訳(ドイツ語、オランダ語、漢文、現代語) |
第11回 |
欧米の中国研究史と「論語」の英訳史 1) イエズス会による中国情報 2) イギリス、フランスの中国研究 3) 「論語」英訳の比較 |
第12回 |
「源氏物語」の現代語訳の歴史 1) 「源氏物語」の「青表紙本」と「河内本」、「湖月抄」の存在 2) 「源氏物語」自体の成立史
3) 「源氏物語」現代語訳比較(渋谷栄一、与謝野晶子他) 4) 「からざえ」と「やまとだましひ」 |
第13回 |
欧米の日本研究と「源氏物語」英訳の歴史 1) 欧米の日本研究の発展史
2) 日本人紫式部の中国文化に対する自己主張 3)
ウェイリー訳とサイデンステッカー訳の比較 4) 佐復によるウェイリー訳の重訳 |
第14回 |
日本の英米学、ドイツ学、フランス学 1) 明治政府による高等教育機関と欧米語教育の発展 2) イギリス文学と「ハムレット」
3) ドイツ文学と「ファウスト」 4) フランス文学と「秋の歌」 |
第15回 |
日本のスラヴ学とイスラム学
1) ロシア研究と「戦争と平和」 2) イスラム学と「コーラン」 |
第16回 |
まとめ 国際社会における翻訳と註釈の未来 |