シラバス
講座名称 翻訳独文法コース 基礎科
プロフェッサー 津崎正行(つざき・まさゆき)

慶應義塾大学大学院文学研究科独文学専攻博士課程単位取得退学。慶應義塾大学、東京理科大学非常勤講師。近代ドイツ演劇を専攻。論文に「ゲーアハルト・ハウプトマンのドラマ『ヴィッテンベルクのハムレット』について」、「ゲーアハルト・ハウプトマンの『ハムレット』改作について」、「ゲーアハルト・ハウプトマンの『ハムレットについての対話』」など。ドイツ演劇に関する翻訳として、ハンス=ティース・レーマン「『ポストドラマ演劇』の十二年後」など。
インストラクター 中村康之(なかむら・やすゆき)

金沢大学ドイツ語ドイツ文学科卒業。訳書に『エリーザベト(上・下)』(朝日新聞社)、『量子の宇宙のアリス』
(徳間書店)、『戦場のクリスマス』『最強の狙撃手』(以上、原書房)、『ベルリン・地下都市の歴史』(東洋書林)などがある。
講義概要 独文法の基本に則った翻訳独文法を学ぶ。
講座の目的
(コースオブジェクティブ)
翻訳独文法により、ドイツ語を翻訳するための基本的なルールを習得する。
講義の進行システム 1) 音声講義を聴き、テキストの内容を理解する。
2) 課題を提出し、各自の習得度を確認する。
配布物(テキスト) 講義テキスト(12回)
コースアウトライン
標題 概要・ポイント
第01回 名詞(1)
名詞(2)
まず名詞の周辺から応用力をつけよう
適所に適訳を
複数名詞のあつかいかた
名詞の消滅、ほかの品詞への転換
他の品詞からつくられた名詞
格のさまざま
第02回 形容詞 消える形容詞、他の品詞にとけ合わされる形容詞
比較の問題
名詞化された形容詞
第03回 代名詞 代名詞を消す
手こずらせる形容詞
wirとmanについて
第04回 副詞
動詞(1)
dochとjaのむずかしさ
副詞の含蓄
否定の問題
断定と強調
動詞に含まれた時間と位置
現在と過去
動詞が文頭に立つ場合
第05回 動詞(2)
前置詞
訳文にあらわれない再帰代名詞
再帰代名詞をもつ一定のパターン
非人称動詞とes
前置詞つきの語句をときほぐす
前置詞にひそむおとし穴
特別な成句の中の前置詞
第06回 助動詞 wollenとmogen
mussenとsollen
konnenとdurfen
第07回 指示代名詞・関係代名詞 指示代名詞のあつかいかた
関係代名詞と結びつきやすい指示代名詞
関係代名詞の克服
第08回 zu不定詞
受動と未来
名詞を修飾するzu不定詞
文中に溶けこんだzu不定詞
その他の場合
受動
受動のヴァリエーション
未来
第09回 接続詞 すなおな接続詞たち
首をひねらせる接続詞
複合的構造の文章
第10回 接続法(1)
接続法(2)
命令と要求
認容の接続法
間接話法
体験話法と内的独白
想像と非現実の表現
工夫のしどころ
その他の使用例
第11回 視点
比喩的表現
視点とは何か
客観から主観へ
だれのために訳すのか
比喩
ユーモア
音韻の問題
第12回 長文翻訳へむけて 中程度の長さ
40語前後の文章
さらに長い文章
評価方法/修了要件 1.全課題提出
2.最終試験
の合計の成績により決まります。
評価 得点
A 85〜100
B 70〜84
C 60〜69
D 50〜59
F 49以下
各講ごとの提出物は、評価シート(評価点数及び評価コメント)と添削及び解説を付してお返しします。

●修了要件 --- B以上
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