| 講師メッセージ |
高田道子
「契約書の要約?」、と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。実際、契約書の「要約」はあまり見掛けませんし、私自身、会社にいる時分も、翻訳の仕事を始めてからも、要約を作成するということはありませんでした。
しかし、では「ニーズはない」かというと、そうではないと思います。会社勤めの頃にも、事業部から「契約書全部読んでいる暇はないし、第一わかりにくくて、理解できない。必要な所だけ簡単にまとめて。」と頼まれることもありました(忙しくて、要望には応えられませんでしたが。)。このように、契約書は読みにくく、わかりにくいというのが多くの人の考えです。一昔前までは、外国との契約件数も少なく、法務部スタッフがすべてを把握することもできましたが、現在は、多種多様の細かな国際契約が締結されています。そのため、締結後の実際の契約書の履行は、法律が苦手な人が行う可能性も高くなりました。このような場合、契約書の内容を「簡単に」「わかりやすく」まとめた要約があれば、履行はよりスムーズになることでしょう。そのため、これから「契約書の要約」のニーズは高まるものと考えます。
また自分で要約を作成してみて感じたのですが、要約文を作成するということは、全訳をする時よりも更なる契約書の内容の理解と把握を必要とします。そのため、契約書の理解を深める意味でも、契約書の要約を勉強するのは、大変意味のあることです。
この講座を受けている方の中には、子育て中の方、仕事をしている方等、忙しい中課題に取り組んでいらっしゃる方が多いと思います。私も昔、むずかる子供を膝にかかえて課題に取り組んでいた時期があり、英米法辞典には子供の落書きやちぎった跡が残っています。忙しくて、課題に100%の力が出せないこともあると思いますが、続けることで道は開けるものと思います。どうぞ最後まで頑張ってください。 |
| プロフィール |
| 早稲田大学法学部卒業。(株)東芝、法務部国際提携勤務。主に海外企業との提携業務に関わる交渉、契約書の作成・検討等、契約関連業務を担当。結婚により東京を離れたため、(株)バベルの「英日法律翻訳講座」等の通信教育で法律翻訳の学習を始める。バベル・プロフェッショナル・ランゲージ検定を経て翻訳者として登録、翻訳の仕事を開始。出産・子育てのため一時休業するが、現在は、主に契約書、訴状等の法律文書の英訳、和訳及びチェッカーの仕事を行っている。また、「翻訳者の権利保護法」の講義も担当。 |
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