PC-Transer活用法
オリジナル文機能と画面モード
01 


 翻訳ソフトを使う上で避けて通れないのが前編集と後編集です。訳文出力の前に、うまく出力できるように原文を整えるのが前編集です。そして、どうしても正しい訳文が出力されない場合に、あるいはより分り易い訳文にするために訳文に直接手をいれるのが後編集です。今回は、これらの編集作業を支援する「オリジナル文」機能と画面モードそして翻訳パレットを見て参りましょう。


「オリジナル文」機能

 翻訳ソフトを使う目的が、訳文を作成することにあるのは勿論ですが、最終的な目的は対訳データベースを蓄積することです。翻訳ソフトで作業する場合、機械にかかりやすくするために原文の編集を行うことがあります。特に日英の場合は日本文に手を入れることが多くなります。このようにして、原文を修正してMT出力し、訳文を完成させた場合、原文がオリジナル文と異なっているためにそのままでは対訳データベースに登録できません。原文を元に戻すのに、エディタなどに原文を表示しておいて一々コピー・アンド・ペーストするのでは大変面倒です。

 このような場合には「オリジナル文」機能が便利です。元に戻したい文の中にカーソルを置いて、「編集」メニュー→「オリジナル文」をクリックします(図1)。

<図1>
 【拡大】

 すると、「オリジナル文」ウインドウが開いて元の文が表示されます(図2)。そのウインドウの左上にある「原文にセット」ボタンをクリックすると、書き換えた原文がオリジナルの文に置き換わります。

<図2>
 【拡大】

 このように簡単な操作で原文をオリジナルに戻して、完成した訳文とセットでデータベースに登録することができます。ここで注意しなければならないのは、この機能は「ファイル」メニューの「開く」から原文を読み込んだときだけ有効だということです。コペー・アンド・ペーストでは原文の情報は保持されません。


Copyright©2002 S.Komuro  Babel K.K. All Rights Reserved