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BABEL UNIVERSITY 通信コース フランス語翻訳

翻訳仏文法コース 基礎科  詳細

講義:12回  提出課題:12回  受講期間:8ヶ月
単位:1単位  受講料:59,400円(税込)

講座開発プロフェッサーからのメッセージ
講師メッセージ

鷲見 洋一(すみ よういち)

フランス文学者、慶應義塾大学名誉教授。専攻は18世紀フランス文学・思想・歴史。
モンペリエ大学大学院博士課程修了。文学博士。

この「翻訳仏文法」の講座は、あなたがこれまでに身につけたフランス語に関する知識や経験をフルに活用しながら、フランス語で書かれた文章をさらに正確にさらに深く読み、そして読みとったものを今度は誰にでもわかるこなれた日本語で正しく表現することをじっくり勉強していただくためのものなのです。その意味で、翻訳仏文法というのは従来の語学文法とはまったく違います。フランス文を読むばかりでなく、日本語に移しかえることが目的なのですから、むしろ表現文法といってよいでしょう。もっとも、表現するということを「仏文和訳」のことだと勘違いされても困ります。あなたがこれまでにフランス語の教室で習ってきた仏文和訳は、あくまでも原文を語学的・文法的に正しく把握するための方便にすぎません。仏文和訳の日本語は、どこまでもフランス文を直訳しただけで、それ自体はまことに奇妙な日本語であることはあなたもお気づきでしょう。仏文和訳は翻訳ではないのです。

  Il est plongé dans la lecture d'un gros livre.

あなたなら、この文章をどう訳しますか? plonge は動詞plonger (沈める、漬ける)の過去分詞で、ここでは形容詞的に用いられ、etre plonge dans で「~に没頭している」の意味になります。lecture は「読書」、gros は本が「部厚い」ということでしょう。そこで、まず仏文和訳――〔彼は1 冊の部厚い本の読書に没頭している。〕そう、これでいいのです、仏文和訳の答案としては。試験であれば満点が貰えるでしょうね。

ところで、今度は「翻訳」という観点からの今の日本語訳をもう 1 度眺めてみるとこれではまったく物にならないことは一目瞭然です。現実にあなた自身がしゃべったり、書いたりしないような日本語は、翻訳の日本語ではありません。くだんの1 行を「翻訳」するとしたら〔あの人は部厚い本を読みふけっている〕ぐらいの日本語にしないとどうにも落ち着きが悪いのです。

翻訳仏文法が表現文法であることの意味が少しは納得いただけたと思います。

受講生の声
受講生の声

シャラン山内 由紀(翻訳仏文法コース修了)
CHARRIN-YAMAUCHI Yuki

翻訳仏文法コースを受講後、訳書「ペリネのエクササイズ」「妊娠・出産でもっと輝く女性のからだのケアガイド」をメディカ出版社より姉妹版刊行。フランス在住。

本本

 助産師として5年間働いた後、結婚を機に渡仏して今年で18年。バベルの翻訳仏文法コース受講のきっかけは、フランスで女性の尿失禁の予防を目指したド・ガスケ医師の著書に出会い、助産師の立場から「これは絶対に日本で紹介すべき本だ」と直感し、「それなら自分で翻訳してみては?」と思ったことが始まりです。

 バベルで添削して頂いた課題は今でも私の原点として大切に保管してあります。仏文法・基礎科を終えた後、本科では様々な専門分野の難解な仏文の翻訳に何度も根をあげそうになりましたが、直筆の添削(現在は添削専用ソフトを使用)と先生方のコメントを読むのが楽しみで最後まで継続できたと感謝しています。

 実現した2冊の翻訳出版は、突撃隊のような出版社への持ち込み企画でした。翻訳家を夢見てバベル翻訳仏文法コースで勉強をしながら、並行して出版社へ企画を持ち込み、翌年企画会議通過。それからは現地でのトラブルで話が白紙に戻りそうになるといった紆余曲折の中、いつかはかならず出版される日が来ると信じてコツコツと翻訳作業を続けました。

 その間、本科修了、そしてBPT検定(バベル・プロフェッショナル・トランスレーターテスト)2級取得が心の支えであり、自信につながりました。出版社との契約が決まってから1年半で計500ページ近い2冊の原著を翻訳出版という、無名の新人にはハードなスケジュールでしたが、6年かけて下訳を仕上げていたので、なんとか間に合いました。

今は定本された邦訳を手に、訳文に対する翻訳家の責任の重さを痛感しています。


根岸幸代(翻訳仏文法コース修了)

 語学習得の目的で1995年に渡仏、某大学ビジネス外国語学科で学士号を取得後、仏企業、在仏日系企業で延べ6年ほど実務翻訳等の業務に従事しました。2013年に個人事業主形態で起業し、日本で出版された洋裁本等の和仏翻訳を中心に活動しています。

 昨年10月頃から「仏和翻訳をメインに活動したい」という思いがあり、バベルの通信講座を知り、スキルアップを図るべく早速受講しました。

 テキストは27課まであり、翻訳のテクニックが満載されています。練習問題も短文、長文、子供向けの文章、ユーモアがある大人向けの文章、小説や論文の抜粋等々、内容が大変充実しています。フランス語文法を一通り勉強された方だけでなく、翻訳者として活動されている方にも、十分手ごたえがあるテキストだと思います。

 また課題提出が12回あり、分かりやすく丁寧に添削された結果が返送されてきます。先生の解説は明解で、初回から最終回までまさに「目からウロコが落ちる」思いで受講しました。

 受講を終了し、最後まで続けられたという達成感、短期間で多くの翻訳技術を学べたという満足感、そして終わってしまったんだという一抹の寂寥感とが入り混じった気持ちですが、先生から頂いたアドバイスを原動力に、心機一転、大好きな翻訳活動を再開します。

 事務局の方の、親切で敏速な対応にも大変感謝しています。8ヶ月間、大変ありがとうございました。


モタン康子(翻訳仏文法コース修了)

 通信教育に本当に終われるだろうかと半信半疑で始め、修了した達成感はもちろんのこと、自分の言葉で翻訳してもいいんだという安心感を頂けたことが成果です。

 話し言葉だけを重要視してきた自分、いままでフランス語の本を読んで形式にこだわりすぎていて話の内容はまるで霧の世界で平気で生きていたような気がしました。

 もやもやを無くして明言しようとする自分の中で、毎回適当な日本語、その言い回しを見つけるのに苦労をしましたが面白くもありました。

 もちろんこの気持ちは始まったばかりですが、これからも是非続けて行こうと思っています。


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